2014年12月12日金曜日
扱いやすい引戸
手前は居間食堂、向こう側は玄関土間
匠屋のデザインソースの一つ、玄関土間、別名、縁土間とも言います。
で、それを区切っている引戸が、
ガラス戸(框戸)なのですが、枠内にはガラスではなく、ツインポリカというポリカーボネイトの
半透明なものが使われている框戸です。
これも20年以上も前から使っています。
ガラスだ割れた時が危険というのと、日常の開閉にガラスはちょっと重いのです。
ポリカーボネイトは耐衝撃性は極めて高く、子供がまともにぶつかっても
割れることはありません。
それにかるい!自己消火性もあり、火事にも安全です。
難点は、引き戸が軽すぎて、子供が勢いよく開閉すると、戸が枠にバーンと当たることかな。
もう、これはしつけの問題ですが・・・
2014年12月11日木曜日
和室の割り付け
等々力の家では、和室を茶室としても使うのですが
東京では京畳のように大きくないけど、最低短辺880にしてほしいということと
田舎間(中京、僕のふるさと福井も同じ)のように
畳の大きさがどの位置、どの部屋も同じにしてほしいということで
6帖と8帖で構造の寸法も違うので、構造のレベルで微調整しています。
その墨だしを、棟梁と二人で・・・
既存サッシを使うこともあり、タタミヨセにコンセントつけるとかいろいろと
調整大変です。
高さ関係も、既存サッシと、和室旧来の鴨居高さの調整や、耐力壁と
和室の壁の調整、エアコンの調整・・・茶室としても使うので気を使いますね。
上は和室の詳細図です。何枚も描いて現場で調整です。
2014年12月8日月曜日
隠れた小路
六本木一丁目駅から、スウェーデン大使館横を通り、神谷町にぬける歩道は、なかなかいいです。
先日 泉屋博古館(せんおくはくこかん)分館に行ってきたのですが
六本木一丁目の駅から、エスカレーターで丘の上まで登ると、目的の泉屋博古館や、
ラフォーレ六本木のある区画があり、車道渡るのは一箇所、
そして、神谷町へと階段で降ります。のんびり20分くらい~~
良い秋を見つけました。
2014年12月5日金曜日
洗濯機
木造住宅の新築ですが
洗濯機がミーレ、排水と給水が日本とちょっと違うのですね。
ミーレの食洗機は結構扱って来ましたが
ミーレ洗濯機は10数年ぶり、イヤー詳しく調べておくべきでした。
新規購入なら排水や配管、電気はしっかりとチェックしますが
すでに木造で、普通に使っていた洗濯機なので、
日本製のつもりで、排水、給水を設計してしまいました。
しかし、間違っておりました。 洗濯機200Vと聞いた時点で、詳細を調べるべきでしたね。
現場で訂正でした。間に合って良かった。
でも問題はもう一つ、振動が大きくメーカーでは木造2階建てにはオアススメできないとのこと
2階に洗濯機おいているんですが・・・・
所有者のクライアントもこれは知らなかったらしく、出来るだけの対処をしなければなりません。
幸い、耐震等級2、2階の床は24ミリの厚い合板仕様なので、振動さえ吸収できれば
ある程度は大丈夫と考えられます。
洗濯機の置くところを、フローリングをやめ、硬く厚いゴム、さらに足に緩衝材
天井裏は防音処理という事で進めることにしました。
ちなみに、最近は1階天井うらに吸音材を入れるようにしています。
匠屋では2世帯住宅が結構多くて、一階寝室の上に居間などが来てしまうこともあるからです。
2世帯住宅、上下とも寝室が基本ですが・・・・
上下の音・・・木造では完全に止めることはできませんが、吸音材や、床の仕様を変えることで
かなり改善できるんですね。
2014年12月3日水曜日
腰見切り板
腰見切り板・・・
右の壁の腰あたりについた板、本来は腰壁の板張や、腰壁の壁の仕上げを変えるときに
付けるボーダーです。でも仕上げを替えないときも使います。
塗装の時に、必要に応じて付けるのです。
塗装の場合、腰のスイッチあたりの汚れと、腰と壁上部の汚れの違いが、クロスなどに比べ
結構目立つというのがひとつの理由
もう一つは、
部屋の家具の配置が明確でない場合、完成後の配線等の変更に耐えうるために
腰より下部だけ簡単な配線工事ができるようにするためです。
高齢者のおうちの時も手すりをつけるのに役立ちます。
2014年12月2日火曜日
ライトアップ
東京どこもかしこも年末ライトアップ
恵比寿のライトアップアップは結構前からですが、
中目黒は、今年からブルーのライトアップ それなりに楽しめます。
中目黒は、桜の季節に加え年末も人だかりですね。
事務所は恵比寿と中目黒、中間なのでそれなりに楽しめます。
東北大震災の後は夜の光は自粛してましたが、もうそれは過去なのでしょうか?
ライトアップは素敵なことですが、これだけ多くなると、複雑な気持ちです。
逆に、町の光を消して(効果的に少なくして)、店舗も光を抑えた
ライトダウン(オフ)イベントってしないかな・・・・
2014年12月1日月曜日
サッシの取り換え
リフォームで頭を悩ます工事の一つに
サッシの取り換えがあります。
何故、悩むかというと、サッシを撤去して新しいサッシを入れると、
外壁、内壁共に補修という大仕事が待っているからです。
特に外壁をいじると、外部足場も必要になり、リフォームは大掛かりになります。
で、このように既存のサッシ枠をいじらずに、取り付ける方法(アタッチメント)が
だんだん実用化されてきています。
住宅用なら、今までのサッシはそのままで
内部にサッシで断熱というのは、断熱性だけでいえば
実用的で、これはもうすでに普及しています。
プチ知識ですが、二重サッシは内部サッシの方が気密性が高いというのが
原則です。普通は外部のように思いますが。
室内の湿った空気が二重サッシの間に入って、外側のサッシ面で結露をするからですね。
但しこれは外部サッシがある程度の気密があることが前提。
昔ながらの木製建具じゃ話になりません(笑)
2014年11月28日金曜日
ホウ酸系防腐防蟻剤
ホウ酸系防腐防蟻剤
土台や柱脚周りに噴霧しています。
床板等でかくれるところは、先に塗付してありますのでご安心を
ホウ酸系は今までの防腐防蟻材に比べ、揮発性が少ないので
室内空気に影響もなく、効果の持続も良いと言われています。
これからは良く使われていく素材ですね。
2014年11月27日木曜日
バルコニーの流し
外部の流しの位置は以外と大切です。
1階外壁には、庭や玄関回りに・・・車の掃除なども考えて
で、バルコニ・・・下記は子供のお遊び用流し。
バルコニの床からあまり出ないように設置して
扱いやすいようにしてい有ります。
下記は、右手に脱衣洗面所と洗濯機があります。
その外部にSKシンクです。
男のお子さんが3人のおうち、つけおき洗いなどに役立ちますね。
天井の格子は、物干しの金物の製作品です。
天井高さは2.m+αですが、奥さんの手にとどかなかったので
実際は8センチほど後で下げました。
2014年11月26日水曜日
現場で和紙の検討
構造が出来上がったばかりの現場で仕上の検討・・・・
ちょっと早いですね。
今回、和室に和紙を使うのですが、2か月前に発注ということで
現場の様子がわかり始めた時期に現場で、現場の光のなかで確認。
インテリアコーディネーターの細井さんに色々と選んでいただいて
既に確認済みですが
施主の夫婦と一緒に現場での再確認。
インテリアコーディネーターの細井さんは
重いサンプル帖を現場に持ってきてくれました。
仕上げ段階では、クロスや塗装の確認を現場でします。
近年では、コンセントやスイッチ、造りつけ家具の現場での
確認が欠かせなくなってきています。図面だけでは
実感がわかないのと、住み手の関心が昔より高いからですね。
2014年11月25日火曜日
透明屋根
中目黒の家の透明屋根
物干し場などには透明屋根がいいですね。
木だと腐りやすいので、鉄骨の亜鉛どぶづけでフレームを造り
ポリカーボネイトの波板、ここではユーロライトとという角波板を使いました。
ポリカーボネイトは自己消火性で、耐衝撃とても良いので
バルコニーの屋根などに使いやすい建材です。
勾配が弱いと、都会では溝に埃がたまるのが少々残念ですが
急勾配にすれば問題はなし・・・
2014年11月21日金曜日
給水管の進化
給水管は近年塩ビ管からこのような管(架橋ポリエチレン管)になってきています。
架橋ポリエチレン管の外に断熱材が巻き付いていて、オレンジ、青、緑などがあって
お湯等にも使われます。外部は耐候性の問題もあり、塩ビ管が主流ですが、
屋内は、配管しやすく、工事も楽、ウオーターハンマーなどの問題も少ないので
塩ビより材料代は高いですが、手間や将来の維持を考え
戸建てでも使われるようになってきています。
もともとは、マンションや床暖房などで、ヘッダー型の給水、給湯として
主に使われはじめたのですね。
ジョイントは、ジョイント金物に簡単に取り付けられます。
フレキシブルというのも扱いやすいですね。
ちらりと見えるベージュのガス管も今ではフレキシブルなものになり
扱いやすさは良くなってきています。
2014年11月19日水曜日
スチールドア
スチールドアって、鉄板でドアの形を造りそれにさび止め塗装、表面塗装を施したものですが
最近は、どんなものですかと聞かれることが多い。
極めて、一般的に流通しているものだが、住宅の玄関ドアというと
メーカーで作られた、アルミや模様のシート張りが主になってきているので
イメージできないのかもしれない。不思議である。
スチールドアはシンプルすぎて、玄関ドアとしてデザイン風(?)を望む人には
ものたりないのかなと思うこともあります・・・
でも建築家は良く使いますね。シンプルなデザインにしやすいからというのと
色で雰囲気を替えられますから。
でも
僕がお勧めする最大の理由は違います。
維持の事を考えると、スチールドアは、塗り替えがきき、損傷しても
大概の事は補修できるからです。子供が釘で傷をつけたって
子供と一緒に塗り替えできますからね・・・
商品化されたドアは、傷がつくとそれまでですが
10年後も20年後も30年後も・・・、好きな色に塗り替えて楽しめます・・・・
2014年11月17日月曜日
2014年11月14日金曜日
透湿防水シート
あら不思議・・・水は防ぐが、湿気(水蒸気)は通す紙
これは、日本の住宅に大きな恩恵を与えた紙ですね。
以前はタイベックと呼ばれた紙が主に使われていましたが、今では
色々なメーカーがつくっています。
水蒸気は0.0004μm 霧雨100μm 雨2000μm、水と水蒸気は大きさが違うのですが
紙が0.5-10μmの穴が開いているなら、湿気だけは通すわけですね。
原発の時の白い作業服も同じようなものです。身体から出た水蒸気は排出するけど
外からの水蒸気より大きな物質は進入させない。
身体の水蒸気が発散されないと蒸れますから・・・・
湿気の多い日本の住宅では、これと同じように、蒸れさせないで
壁の中などに水蒸気が溜まらないように壁の外壁側にこの紙を取り付けて
壁内の水蒸気を発散させるんですね。
このシートのおかげで、湿気の覆い日本の住宅は、
調湿や透湿を兼ねた土壁という素晴らしい伝統の技術から
やっと一歩、近代化ができたともいえるのですね。
2014年11月13日木曜日
鋼板屋根
鋼板屋根、昔は瓦棒カラ-鉄板屋根、・・・と言えば
雨漏りは少ないけど、安い屋根、ちょっと安っぽい屋根の代名詞でしたが
現在では、鋼板屋根材はガルバリウム鋼板というとても質の良い鉄板
の上にさらに耐候性のある塗装を塗り、色もなかなかいい色も増え
扱いやすくなりました。
10年保証は当たりまえ、鋼板によっては20年保証というのもあります。
それに瓦棒ではなく、それに似た、たてはぜ葺きは屋根勾配が緩やかでも
雨漏りがしにくいので安心です。屋根からの雨漏りは
建築工房 匠屋設計で建てた建物では今までのところありません。
色あせもあまりありません。
いいことだらけですが
唯一の難点が、音・・・・
その音を止めるのが、鋼板の下に敷く吸音材(写真)
これ、普通のものじゃだめなんですね。屋根の温度が高くなるので
ある程度耐えられるものでなくてはいけません。
この吸音材の下に、防水紙、野地板、屋根の通気層、屋根の透湿紙
そして熱い断熱材(セルロースファイバーで18.5㎝!)が入るのですね。
屋根も昔に比べ高性能になってきました。
2014年11月11日火曜日
LED
照明器具は、LED化が進んでいます。
この2年ほどで、lEDの照明器具も安定(金額や明るさの判断、使い方、資料など)してきて
ここにきてようやく安心して使えるようにはなってきているのです、
現在の設計では、ほとんどLEDで提案するようになってきていますが、
金額的にはアップ要素です。
白熱、蛍光灯だけを使っていた時に比べ10-15万ほどアップです。
坪単価にすると0.5万アップですね。
サッシ、断熱材などがアップ要素ですから、頭が痛いですね。
でも、維持は安くなりますね。
これからは、LEDは照明器具としての認知や技術の方はおちついたので
使い方などがどんどん提案されていくでしょう。
間接照明や、小さな照明いろいろ考えられて・・・楽しみです。
100ボルトという電圧は、家庭用は電灯とうよばれているように、
照明への電流供給のために100Vです。
照明が電圧が低くなればいいのなら、高い電圧が必要なものは200V
他は低電圧・・・
住宅に供給される基本電圧も変わってくるかもしれませんね。
写真は用賀の家の居間食堂の写真です。
2014年11月10日月曜日
床の強さ
木構造の強度にはいくつか大切なことがありますが
地震力のような横からの力には、耐震壁(筋違や合板で固めた壁)と
床の剛性(床が平行四辺形にゆがまない)が大切です。
南側に壁が少なく、北側に壁が多い住宅では特に
この床の剛性(強さ)が大切です。
で、最近は2階床は、梁に根太をのっけ、合板12ミリを取り付けるより
24ミリの厚い合板をしっかりと梁に取り付けて、床の剛性をとる方法が増えています。
SE構法では28ミリが多いかな。
この場合、今までは配線や小さな配管は梁の上に載せた根太の高さで間で
上手く配線配管できていたのだけれど。
梁の上に直接強度に大切な合板がつくので、配線配管の方法を
設計の段階でしっかり考えて置かないといけないのですね。
設備のために梁や柱に穴を開けないというのが建築工房 匠屋の方針だからです。
2014年11月6日木曜日
ホールダウン金物
12年の法規改正以来、ホールダウン金物も当たり前になってきましたね。
屋根の軽くなった住宅では、建物が地震や風で転倒や柱の引き抜きの心配が出てきます。
ホールダウン金物はとても有効です。
しかし、これだけの太いアンカー(直径16ミリ)を基礎コンクリートに埋め込まなければなりません。
後で修正という訳にはいかないのです。
で、ここに開口部があったらどう成りますか・・・
建具の枠にあたったり、建具が狭くなりますね・・・チェック
で、筋違がある場合は・・・
この太いアンカーと調整しなければいけません・・・チエック
で、柱との距離が離れアンカーを設置してしまったら・・・
取り付けにくくなる・・・チェック
最近はこういった問題をある程度解決してくれる金物が
だんだん製品化されていますが、
チェックは怠りなくしなければ良い住宅はできませんね。
2014年11月5日水曜日
住宅に使われる釘
釘も規格があります。
特に耐力壁等の釘は間違えないようにしなければいけません。
現場へ行けば、釘の入った箱や色で区別がつきますが
住宅で良く使う釘を書いておきましょう。
最近はビスも多いのでビスもね
<構造用>
・N50 太さ2.70mm 在来合板耐力壁
・CN50 2.85mm 2*4合板耐力壁
・GN(F,C)40 2.34m 石膏ボード12.5t用
・SN32 3.05mm シージングボード用
・金物(筋違やホールダウウン)専用ビス
・N75 床合板用
基本的な間隔は大概150㎜ですが、計算等によって
違ってきますので、注意ですよ。
<非構造用>
・NC50 2.10mm 非構造用、昔からと同様釘
・石膏ボードビス
・木工用ビス(コーススレッド、スリムスレッド)
<強度が欲しいとき>
・コーチボルト(ラグスクリューボルト)
<その他>
・ステープル 石膏ボードなどをタッカーで止める
・仮釘
・隠し釘 後で頭をとる(シナ合板など)
・フローリング用釘
・スクリュー釘
頭巻釘、角折れ釘などの四角い鍛造の和釘も、日本文化として一応覚えておきますかね
2014年11月4日火曜日
最近の雨水枡
昔は排水升と言えばコンクリートの四角い重々しい枡でしたが
最近はコンパクトな塩ビの枡にほとんど替わってきています。ここ15-20年の変化ですね。
雨水は砂やほこりが多いので、それを時々取り出し掃除ができるようになっています。
2014年11月1日土曜日
鶴見川の家 一年検査
今日は鶴見川の家の一年検査
外観も内装も設備の問題はなく、この一年の住まい心地などを
いろいろ伺いました。
床暖や窓の通気、バルコニーの使いやすさなど満足いただけているようで
一安心。
92歳のお母さんもとても元気で、おいしいお茶をいただきながら。
庇の出をちゃんととったので、外壁も汚れはゼロ
床暖房とコルクタイルは居心地が良いとのこと。
設計させていただき、こちらも感謝です。
2014年10月31日金曜日
裏庭の大きな樹木
住宅に覆いかぶさる、裏庭の25mほどもある樹木
リフォームする場合、安全のために、枝ぶりだけでも伐採した方がいいのだけれど
裏庭なので、なかなか難しい作業、道路は電線があるからレッカー車も
上手く使えるかどうか・・・・
植木屋さんと、一緒に唸りながらの打合・・・
建物を壊すなら、簡単だけど
建物を生かすなら、難題ですね。
しかし、この時代、このような難題にこたえることこそ大事なことだと思ってます。
2014年10月30日木曜日
土台プレート
耐震強度を上げて行くと、どうしても柱より土台ののめり込みが弱くなります。
木を横から押すと柔らかいですよね
そんな時、このような土台プレートを柱下に敷いて、土台への負担をなくします。
耐震強度2以上だと、たまに必要になってきます。
建築工房 匠屋の建物は木造2階建てでも
100ページほどの構造計算(許容応力度計算)をしていますが、
計算では、このような細かなことも計算されてでてくるんですね。
2014年10月29日水曜日
旗竿敷地の建て方
今回も位置指定道路に接道する、敷地の建て方
4mの位置指定道路に接道2.2m、直角入り、大型車は入りません。
前回は隣家の塀がなかく直入りできたのですが
今回は塀などで囲まれていて、さらに上部は高圧線・・・
ということで建て方は手で、クレーン車なし。
なかなか大変でした。一日で終わるところが3日・・・
都内は建て方を手でせざるおえない敷地がたまにあります。
建て方より重くなった合板床板、屋根野地板、2階の大梁などを
2階に上げるのがこれ、なかなか大変なんですよね。
2014年10月21日火曜日
サッシの現状
アルミサッシはこの数年、防火の性能の認定の問題で、大きく様変わりしました。
数年ほど前のサッシの常識ではちょっと設計できません。
以前は、
アルミサッシの防火認定は昔は開閉の形式とガラスが網入りで決定されていましたから
設計で細かく決めなくても防火窓であれば、施主の意向を聞いて、
現場で混乱はなく少々の変更等
(現場に合わせた寸法や、型板、透明か、網入りなしでシャッター付かなど)もかのうでした。
しかし今は、ガラスはダブルのloweと決まっていたり、ガラスや大きさ、窓の形式
(引違やすべりだし)によって個別に認定されていて、工場出荷時で決めておかなければ
現場のリスクも大きく。現場で調整するというより、書類によるチェック発注が主となりました。
工場出荷時で決まりますから、中間業者(いわゆるサッシ屋)
の必要性は減って来ましたね。
昨日は、業者とサッシのチェック・・・
写真の錠は、施主支給の特別な錠、製作する玄関ドアにつけるので、
サッシ屋に一時預けます。
2014年10月10日金曜日
基礎型枠
基礎の型枠はここ10年で合板から鋼製へと変わってきました。
まだ合板でするところは沢山ありますが、手間を考えると、半分くらいになるのと
アンカー用のボルトが昔に比べ、本数も増え正確で無ければならないので
鋼製を使うようになってきたのですね。型枠のリースもありますし。
型枠の上で、アンカーを支えている金具が固定定規です。
合板の時も垂木や専用固定材を使いますが少し手間が増えます。
アンカーも埋込深さが浅くても使えるものがここ数年でそろいました。
え、浅い方がいいのかって・・・
そうです、工事の手間で考えると、耐圧盤やフーチングのコンクリートを打った後
基礎たち上がりは25センチの事が多いのですが
(都市部では高さ規制が厳しく、基礎を高くできない)
アンカーの埋込深さが25センチ以上のものがほとんどだったのです。
世間では、規制が決まれば現場は即対応できると勘違いしていますが
いろんなものがそろわないと、上手くいかないのですね。
平成12年の金物等の改正以来、「ようやく」現場が馴染んできたと言えるのではないでしょうか
10年・・・・
断熱なども同じですが、北海道で培った施工の仕方が
温暖地である程度馴染むまでには、結構かかりました。
施工は、机でするものではなく、旧来の仕方を現場で学んだ職人がするのですからね。
まだまだ金物等の工夫のしどころはありますが、金物メーカーも金のかかる実験等をして
認定なので、さ、新しいの出しましょとは言えないんでしょうね。
住宅設計と工事は、毎日がホント工夫とチェック、工夫のフィードバックです。
外から見ると、1,2回の検査で大丈夫ですねとか
何とか構法だから安心なんて思ってしまいますけどね。
「工事は、現場で起きている、書類や机上で起きているのではない・・・」
写真、ホールダウン用アンカー固定と鉄筋の付着コンクリート除去、かぶり厚さの
作業はまだ終わっておりませんので悪しからず。
2014年10月8日水曜日
ここ10年ほどで大きく変わったこと
ここ10-15年くらいで、二つの技術で
住宅設計の環境は大きく変わりました。
ひとつはCAD もう一つはプレカット
プレカットは、15年ほど前に初めて提案されたときは、ここまでシステム化されるとは
正直思っていませんでした。でもそれから、2,3年で現場でプレカットが主流に・・・
いまでは、大工さんと、梁や柱をどうするああするといった打合はなくなり、
写真のようなプレカット図面の、何回かのチェックへと・・・
窓の高さも現場ではなく、プレカットの図面で決まります。
大工さんとのやり取りは、床材や階段、枠材(造作)だけになりました。
住宅メーカーでは
これも既製品なので、もう大工さんというより設置屋さん・・・的ですね
ちゃんとできる大工さんが高齢化するのは致し方無いのかもしれません。
でも、設計事務所としては、大工さんや職人さんと丁寧に現場で作っていきたいと思いますね。
それが住宅メーカーとの違いでしょうね。
2014年9月25日木曜日
2014年9月11日木曜日
2014年9月8日月曜日
2014年9月5日金曜日
解体
等々力の家の解体工事
大きな石がたくさんありました。残せるものは残すのですが
新築に支障のあるものは、撤去。昔は石もそれなりに価値があり
買ってもらわなくても、無料でもって行ってくれたものですが
庭なんて最近造らないから・・・・
移動もままならないので、割って撤去
仕方のないことですね。
2014年9月4日木曜日
真北測定
毎度ながら、真北測定
都内の住宅は、敷地の大きさもあり、
北側斜線・・・つまり高度地区の北側の高さ制限が
なかなか厳しいのですね。
特に第一種高度地区なんて、北側敷地に近いと、まともに2階建てが
出来ないんですね。
5m+06*敷地からの距離(真北方向)が地面からの高さの制限です。
優良住宅等で基礎高さを40㎝にする場合は、さらに厳しい・・・
いつも苦労します。
2014年9月3日水曜日
昨日は、
昨日は、等々力の家の工事契約が無事できたので、
施主のO夫妻と、根津のふるかわ庵へ、
26年ほど前に改築設計しましたが、相変わらず落ち着きます。
生酒も美味しい!等々力の家の工事は、解体もほぼ終わり、
本格的に工事に入ります。
2014年7月14日月曜日
鉄道模型
先日、中目黒の家のの一年検査に行ってきました。
建具のたてつけとういくつかありましたが、問題なく使っていただき
外壁等もきれいなまま・・・まだ1年ですから。
で、
天井部分に造った鉄道模型用のレール・・・・完成しておりました。
検査の間、電車が居間の周りをゆっくり進んでいます。
なかなか楽しそうですね・・・
階段から眺められるようになっているんですね・・・・
子供たちにはとても人気で
滑り台もあって、楽しい家です。
2014年7月2日水曜日
民家再生の木構造
先日、日本民家再生協会の
民家再生の木構造、レクチューに行ってきました。
ヤマベの木構造の山辺豊彦さんのレクです。
「ヤマベの木構造」は木造住宅をやっている事務所になければ
もぐりともいわれる素晴らしい本ですが、
今回は日本の古民家などの再生を軸に話していただけるということで
楽しみにしておりました。
今回は基本的なことでしたが、やはり、大事なことが再確認できました。
頭も整理できました。
次回は8月29日実践編 ますます楽しみだな・・・・
2014年7月1日火曜日
What's 家? 展
いま、新宿オゾンで
What's 家? 展をやっています。
匠屋が13年前に設計した。東北沢の家(吉川邸)の13年後ということで
展示されています。
いわゆる土間の家、縁土間の家です。
竣工写真ではなく、13年楽しく住んでいる姿を展示してくれています。
やはり設計者としてはうれしい限りです。
スライドショーもあり、ありがたい展示!!
8月5日までやっておりますので、ぜひご覧ください
素敵な建築家の模型もたくさんあります。
僕はあまりタッチしていないのに・・・
他の出展建築家仲間に怒られそうだな(笑)
2014年6月28日土曜日
起こし絵
設計初期段階で、プランは大体いいけど、室内の収納などが気になるということで
部屋ごとの展開図を段ボールに貼って、平面に壁として立ち上げて説明
図面の苦手な方には好評です。
パースにしてしまうと、こんどは仕上げや、細かなことに進みすぎて
大きなことをわすれががちです。
だから、起こし絵。
3Dよりもスピーディーな打合ができます。
家具などもここである程度抑えておけば後、もしプランが変わっても
ここでの打合は役だってきます。
住み手には、大雑把なプランや全体の調整から始めた方が良い場合と
細かなことをフィルターにして住まい方をまとめていくほうが良い場合があります。
住み手の希望をどう汲み上げていくかは、毎回毎回違いますね。
2014年6月26日木曜日
ライブ
昨日は、地元目黒の小さなライブハウスの10周年記念月間ライブ
ということで。友人たちとアコギのライブを。
一人じゃ人気取れないので、娘を連れて・・・・
ということで。友人たちとアコギのライブを。
一人じゃ人気取れないので、娘を連れて・・・・
少々派手なシャツを着て・・・
僕は娘の人気の陰で薄い存在となりました(笑) が
楽しいライブでした。
音楽通じて知り合ったり、話したり、歌ったり
いいスナ・・・
二人で歌った歌は
・i wanna be loved by you
・route66
・ain't nobody business
僕は、一人で格調低く
・boogie 与作
・i don't need no doctor(一部日本語)・・・・
いや・・・・ちょっと練習不足で、かなりミスってしまいましたが
元が大したことないので、問題ない・・・
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