2014年10月10日金曜日

基礎型枠


基礎の型枠はここ10年で合板から鋼製へと変わってきました。

まだ合板でするところは沢山ありますが、手間を考えると、半分くらいになるのと

アンカー用のボルトが昔に比べ、本数も増え正確で無ければならないので

鋼製を使うようになってきたのですね。型枠のリースもありますし。

型枠の上で、アンカーを支えている金具が固定定規です。

合板の時も垂木や専用固定材を使いますが少し手間が増えます。

アンカーも埋込深さが浅くても使えるものがここ数年でそろいました。

え、浅い方がいいのかって・・・

そうです、工事の手間で考えると、耐圧盤やフーチングのコンクリートを打った後

基礎たち上がりは25センチの事が多いのですが

(都市部では高さ規制が厳しく、基礎を高くできない)

アンカーの埋込深さが25センチ以上のものがほとんどだったのです。

世間では、規制が決まれば現場は即対応できると勘違いしていますが

いろんなものがそろわないと、上手くいかないのですね。

平成12年の金物等の改正以来、「ようやく」現場が馴染んできたと言えるのではないでしょうか

10年・・・・

断熱なども同じですが、北海道で培った施工の仕方が

温暖地である程度馴染むまでには、結構かかりました。

施工は、机でするものではなく、旧来の仕方を現場で学んだ職人がするのですからね。



まだまだ金物等の工夫のしどころはありますが、金物メーカーも金のかかる実験等をして

認定なので、さ、新しいの出しましょとは言えないんでしょうね。

住宅設計と工事は、毎日がホント工夫とチェック、工夫のフィードバックです。

外から見ると、1,2回の検査で大丈夫ですねとか

何とか構法だから安心なんて思ってしまいますけどね。

「工事は、現場で起きている、書類や机上で起きているのではない・・・」

写真、ホールダウン用アンカー固定と鉄筋の付着コンクリート除去、かぶり厚さの

作業はまだ終わっておりませんので悪しからず。




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