2012年4月26日木曜日
だめん住ウォーカー3
だめん住ウォーカー 十か条
■その3 家を商品だと思っている
お医者さんに向かって、今回の手術はどんな商品ですか?
弁護士に、今回の訴訟セットはなかなかお得な訴訟商品ですね。
オーダーメイドの店に入って、僕にあういい商品ある?
手作り料理店で、今日はおいしそうな商品がでてるね?
なんて言いませんよね。
これらの仕事は、店頭で既製品を販売している商品概念とは違うのです。
別にどちらが高級かなどというつもりはありません。
ただ、マックの商品と手料理屋のメニューとは、考え方が違うということです。
マックは味は同じ味(地方によっては違うが)
手料理は、食べてみるまではわからない!
マックに行って、偉そうにちょっとピクルス抜いてと言ったらバカですが、
手料理の店ではわさび抜いてと言ってもいいということです。
家は、住宅展示場があって商品だと思っている人がおおいようですが、すべて一品生産です。同じものはできません。現場や予算や好み、造る職人が違うからです
既製品のようにできたものを運ぶわけではありません。(最近これを売りに、製品の品質を安定させるという宣伝もありませすが)
現場で、毎回違う職人グループが造ります。これを商品と言えるでしょうか?
詳しい図面があっても、しっかりした契約しても、現場で何が起こるかわかりません。社会情勢で資材がなくなることもあります。コンクリートを打設しようとしたら、急に大雨が通り過ぎるかもしれません。住宅は商品ではなくて、契約によって造るものです。しっかりできるまでを見届ける必要があります。
工事をチェックする建築士が行う、第三者の工事監理という仕事は、契約されたものをできるだけ、希望に近づけるかという仕事です。
商品と思っている限り、手料理なりのおいしさはわかりませんね。
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