2012年4月4日水曜日

だめん住クリエイター3

だめん住クリエイター 十か条

その3 家で人を変えてあげようと思っている

上から目線ですね。
往々にして建築家が言ってしまう悪い口調です。
え、僕がこんなことかいているのも、上から目線のような・・・気もしますが
でも、これ自戒も含めですから。


近年、設計者は住まいに非日常性を提示することで
住み手の気を引こうとする流れがあります。
この住空間で生活を一変出来るよという感じでね

でも住宅では
ホントは、いい傾向ではないと思っています。



でもでも、世の中
家で人生を変えてもらいたいと望む人は多いようです。
日常に非日常を演出されると素敵なオウチにみえますからね・・・
まるで店舗みたいなんて

でもでもでも
人はそんなに一気に変われるものではないと思っています。
大きな変化は、どこかに歪をもたらします。
住まいのレベルでは、変化は徐々にしかすすめません。
いや徐々に進むのが丁度いいと言いていいでしょう。

だから
住宅は普通でいいんです。普通で・・・

っていって、
住み手の普通の話を聞いているとこれが結構「特別」なんですね。
普通に造れば、家は充分、特別になる!

良い住まいづくりは、
住み手の「普通」の住み方の発見ともいえるんですね。
非日常の演出ではないのです。

家で変われる、家で変えてあげるなんて思う前に
設計するものも いち生活人
住み手も いち生活人
日常の良さを大切にしましょう。

日常はある意味で気が抜ける場所でなければいけません。
そんな家をつくらないといけません。

設計者も、
家で人が変わるなんて人に言っていると・・・
「お前が変われよ」ってね。



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