2014年11月28日金曜日

ホウ酸系防腐防蟻剤


ホウ酸系防腐防蟻剤

土台や柱脚周りに噴霧しています。

床板等でかくれるところは、先に塗付してありますのでご安心を

ホウ酸系は今までの防腐防蟻材に比べ、揮発性が少ないので

室内空気に影響もなく、効果の持続も良いと言われています。

これからは良く使われていく素材ですね。

2014年11月27日木曜日

バルコニーの流し

外部の流しの位置は以外と大切です。

1階外壁には、庭や玄関回りに・・・車の掃除なども考えて

で、バルコニ・・・下記は子供のお遊び用流し。

バルコニの床からあまり出ないように設置して

扱いやすいようにしてい有ります。


下記は、右手に脱衣洗面所と洗濯機があります。

その外部にSKシンクです。

男のお子さんが3人のおうち、つけおき洗いなどに役立ちますね。


天井の格子は、物干しの金物の製作品です。

天井高さは2.m+αですが、奥さんの手にとどかなかったので

実際は8センチほど後で下げました。


2014年11月26日水曜日

現場で和紙の検討


構造が出来上がったばかりの現場で仕上の検討・・・・

ちょっと早いですね。

今回、和室に和紙を使うのですが、2か月前に発注ということで

現場の様子がわかり始めた時期に現場で、現場の光のなかで確認。

インテリアコーディネーターの細井さんに色々と選んでいただいて

既に確認済みですが

施主の夫婦と一緒に現場での再確認。

インテリアコーディネーターの細井さんは

重いサンプル帖を現場に持ってきてくれました。

仕上げ段階では、クロスや塗装の確認を現場でします。

近年では、コンセントやスイッチ、造りつけ家具の現場での

確認が欠かせなくなってきています。図面だけでは

実感がわかないのと、住み手の関心が昔より高いからですね。



2014年11月25日火曜日

透明屋根


中目黒の家の透明屋根

物干し場などには透明屋根がいいですね。

木だと腐りやすいので、鉄骨の亜鉛どぶづけでフレームを造り

ポリカーボネイトの波板、ここではユーロライトとという角波板を使いました。

ポリカーボネイトは自己消火性で、耐衝撃とても良いので

バルコニーの屋根などに使いやすい建材です。

勾配が弱いと、都会では溝に埃がたまるのが少々残念ですが

急勾配にすれば問題はなし・・・




2014年11月21日金曜日

給水管の進化


給水管は近年塩ビ管からこのような管(架橋ポリエチレン管)になってきています。

架橋ポリエチレン管の外に断熱材が巻き付いていて、オレンジ、青、緑などがあって

お湯等にも使われます。外部は耐候性の問題もあり、塩ビ管が主流ですが、

屋内は、配管しやすく、工事も楽、ウオーターハンマーなどの問題も少ないので

塩ビより材料代は高いですが、手間や将来の維持を考え

戸建てでも使われるようになってきています。

もともとは、マンションや床暖房などで、ヘッダー型の給水、給湯として

主に使われはじめたのですね。

ジョイントは、ジョイント金物に簡単に取り付けられます。

フレキシブルというのも扱いやすいですね。


ちらりと見えるベージュのガス管も今ではフレキシブルなものになり

扱いやすさは良くなってきています。


2014年11月19日水曜日

スチールドア


スチールドアって、鉄板でドアの形を造りそれにさび止め塗装、表面塗装を施したものですが

最近は、どんなものですかと聞かれることが多い。

極めて、一般的に流通しているものだが、住宅の玄関ドアというと

メーカーで作られた、アルミや模様のシート張りが主になってきているので

イメージできないのかもしれない。不思議である。

スチールドアはシンプルすぎて、玄関ドアとしてデザイン風(?)を望む人には

ものたりないのかなと思うこともあります・・・

でも建築家は良く使いますね。シンプルなデザインにしやすいからというのと

色で雰囲気を替えられますから。

でも

僕がお勧めする最大の理由は違います。

維持の事を考えると、スチールドアは、塗り替えがきき、損傷しても

大概の事は補修できるからです。子供が釘で傷をつけたって

子供と一緒に塗り替えできますからね・・・

商品化されたドアは、傷がつくとそれまでですが

10年後も20年後も30年後も・・・、好きな色に塗り替えて楽しめます・・・・







2014年11月17日月曜日

雨水を浸透させること


玄関前の広いスペース、コンクリートを打っていますが

土の隙間を造り、龍の髭という植栽を植えます。

雨水がここから浸透することに加え

味気ないコンクリートの床に自然の表情が生まれます。



2014年11月14日金曜日

透湿防水シート



あら不思議・・・水は防ぐが、湿気(水蒸気)は通す紙

これは、日本の住宅に大きな恩恵を与えた紙ですね。

以前はタイベックと呼ばれた紙が主に使われていましたが、今では

色々なメーカーがつくっています。

水蒸気は0.0004μm 霧雨100μm 雨2000μm、水と水蒸気は大きさが違うのですが

紙が0.5-10μmの穴が開いているなら、湿気だけは通すわけですね。


原発の時の白い作業服も同じようなものです。身体から出た水蒸気は排出するけど

外からの水蒸気より大きな物質は進入させない。

身体の水蒸気が発散されないと蒸れますから・・・・

湿気の多い日本の住宅では、これと同じように、蒸れさせないで

壁の中などに水蒸気が溜まらないように壁の外壁側にこの紙を取り付けて

壁内の水蒸気を発散させるんですね。

このシートのおかげで、湿気の覆い日本の住宅は、

調湿や透湿を兼ねた土壁という素晴らしい伝統の技術から

やっと一歩、近代化ができたともいえるのですね。



2014年11月13日木曜日

鋼板屋根


鋼板屋根、昔は瓦棒カラ-鉄板屋根、・・・と言えば

雨漏りは少ないけど、安い屋根、ちょっと安っぽい屋根の代名詞でしたが

現在では、鋼板屋根材はガルバリウム鋼板というとても質の良い鉄板

の上にさらに耐候性のある塗装を塗り、色もなかなかいい色も増え

扱いやすくなりました。

10年保証は当たりまえ、鋼板によっては20年保証というのもあります。

それに瓦棒ではなく、それに似た、たてはぜ葺きは屋根勾配が緩やかでも

雨漏りがしにくいので安心です。屋根からの雨漏りは

建築工房 匠屋設計で建てた建物では今までのところありません。

色あせもあまりありません。

いいことだらけですが

唯一の難点が、音・・・・

その音を止めるのが、鋼板の下に敷く吸音材(写真)

これ、普通のものじゃだめなんですね。屋根の温度が高くなるので

ある程度耐えられるものでなくてはいけません。

この吸音材の下に、防水紙、野地板、屋根の通気層、屋根の透湿紙

そして熱い断熱材(セルロースファイバーで18.5㎝!)が入るのですね。

屋根も昔に比べ高性能になってきました。


2014年11月11日火曜日

LED


照明器具は、LED化が進んでいます。

この2年ほどで、lEDの照明器具も安定(金額や明るさの判断、使い方、資料など)してきて

ここにきてようやく安心して使えるようにはなってきているのです、

現在の設計では、ほとんどLEDで提案するようになってきていますが、

金額的にはアップ要素です。

白熱、蛍光灯だけを使っていた時に比べ10-15万ほどアップです。

坪単価にすると0.5万アップですね。

サッシ、断熱材などがアップ要素ですから、頭が痛いですね。

でも、維持は安くなりますね。

これからは、LEDは照明器具としての認知や技術の方はおちついたので

使い方などがどんどん提案されていくでしょう。

間接照明や、小さな照明いろいろ考えられて・・・楽しみです。

100ボルトという電圧は、家庭用は電灯とうよばれているように、

照明への電流供給のために100Vです。

照明が電圧が低くなればいいのなら、高い電圧が必要なものは200V

他は低電圧・・・

住宅に供給される基本電圧も変わってくるかもしれませんね。

写真は用賀の家の居間食堂の写真です。



2014年11月10日月曜日

床の強さ


木構造の強度にはいくつか大切なことがありますが

地震力のような横からの力には、耐震壁(筋違や合板で固めた壁)と

床の剛性(床が平行四辺形にゆがまない)が大切です。

南側に壁が少なく、北側に壁が多い住宅では特に

この床の剛性(強さ)が大切です。

で、最近は2階床は、梁に根太をのっけ、合板12ミリを取り付けるより

24ミリの厚い合板をしっかりと梁に取り付けて、床の剛性をとる方法が増えています。

SE構法では28ミリが多いかな。

この場合、今までは配線や小さな配管は梁の上に載せた根太の高さで間で

上手く配線配管できていたのだけれど。

梁の上に直接強度に大切な合板がつくので、配線配管の方法を

設計の段階でしっかり考えて置かないといけないのですね。

設備のために梁や柱に穴を開けないというのが建築工房 匠屋の方針だからです。



2014年11月6日木曜日

ホールダウン金物


12年の法規改正以来、ホールダウン金物も当たり前になってきましたね。

屋根の軽くなった住宅では、建物が地震や風で転倒や柱の引き抜きの心配が出てきます。

ホールダウン金物はとても有効です。

しかし、これだけの太いアンカー(直径16ミリ)を基礎コンクリートに埋め込まなければなりません。

後で修正という訳にはいかないのです。

で、ここに開口部があったらどう成りますか・・・
建具の枠にあたったり、建具が狭くなりますね・・・チェック

で、筋違がある場合は・・・
この太いアンカーと調整しなければいけません・・・チエック

で、柱との距離が離れアンカーを設置してしまったら・・・
取り付けにくくなる・・・チェック


最近はこういった問題をある程度解決してくれる金物が

だんだん製品化されていますが、

チェックは怠りなくしなければ良い住宅はできませんね。




2014年11月5日水曜日

住宅に使われる釘


釘も規格があります。

特に耐力壁等の釘は間違えないようにしなければいけません。

現場へ行けば、釘の入った箱や色で区別がつきますが

住宅で良く使う釘を書いておきましょう。

最近はビスも多いのでビスもね


<構造用>
・N50   太さ2.70mm 在来合板耐力壁   
・CN50   2.85mm   2*4合板耐力壁
・GN(F,C)40 2.34m  石膏ボード12.5t用
・SN32 3.05mm     シージングボード用
・金物(筋違やホールダウウン)専用ビス
・N75         床合板用

基本的な間隔は大概150㎜ですが、計算等によって
違ってきますので、注意ですよ。

<非構造用>
・NC50   2.10mm 非構造用、昔からと同様釘
・石膏ボードビス
・木工用ビス(コーススレッド、スリムスレッド) 

<強度が欲しいとき> 
・コーチボルト(ラグスクリューボルト)

<その他>
・ステープル 石膏ボードなどをタッカーで止める
・仮釘
・隠し釘 後で頭をとる(シナ合板など)
・フローリング用釘
・スクリュー釘

頭巻釘、角折れ釘などの四角い鍛造の和釘も、日本文化として一応覚えておきますかね





2014年11月4日火曜日

最近の雨水枡


昔は排水升と言えばコンクリートの四角い重々しい枡でしたが

最近はコンパクトな塩ビの枡にほとんど替わってきています。ここ15-20年の変化ですね。

雨水は砂やほこりが多いので、それを時々取り出し掃除ができるようになっています。







2014年11月1日土曜日

鶴見川の家 一年検査


今日は鶴見川の家の一年検査

外観も内装も設備の問題はなく、この一年の住まい心地などを

いろいろ伺いました。

床暖や窓の通気、バルコニーの使いやすさなど満足いただけているようで

一安心。

92歳のお母さんもとても元気で、おいしいお茶をいただきながら。

庇の出をちゃんととったので、外壁も汚れはゼロ

床暖房とコルクタイルは居心地が良いとのこと。

設計させていただき、こちらも感謝です。