2011年11月29日火曜日

祝儀敷き 不祝儀敷き

畳の敷き方には、
祝儀敷きと不祝儀敷きというのがあるんです。
畳の角が四方に重ならない敷き方。よく6帖では


で、
今の和室は、大きなものは以外は、ほとんどすべてが祝儀敷きでしているようです。
僕は、そのような必要はないと言っています。
昔お祝いのときは祝儀(吉)、葬式は不祝儀(凶)・・・
何が吉で凶なのかわかりませんが
いまはいつでも。祝儀敷き
おめでたい世の中ですよねと、皮肉を込めていっています。


祝儀敷きという言葉はいいのですが、不祝儀敷きという言葉は、いつ出来たかしりませんが
良くありません。それに吉と凶を重ねあわせるのはもっとおかしい。
「不」や「凶」がついた途端、
ネガティブなイメージ、でみんな祝儀敷きにしないとまずいと思うわけですね。

何故こんな話を・・・先日、目黒の前田侯爵邸の見学時に、和室の敷き方をみたら

別に違和感はありません。祝儀敷きです。

それでできた当時の同じ位置の写真を見たら(写り悪いのすみません)
つまり不祝儀敷きでした。
ホント、今はなんでもめでたくしないといけなんですね(祝儀敷き)という話が
そのままでした。

不祝儀敷きという名称がいけないんです。
名称替えしたいですね。
ほとけ敷き、いちもんじ敷き、一筋敷きなど・・・いかがですか。
今日からこれを使いましょう!

ちなみに、関東の敷き方では、祝儀式の畳を不祝儀敷きに簡単にかえることはできません。
部屋によって畳の大きさが違うからです。
だから、いつもで祝儀がいいということになったのかもしれません。
でも今じゃ別に和室で結婚式などしないし、床の間もないし、それほど気にすることはないのですね。

ミニ知識
京間、中京間では、柱面と柱面の寸法が畳の倍数、(ダブルグリッドなどと呼びます)
関東間は柱芯と柱芯が畳の寸法。(シングルグリッドなどと呼びます)
京間、中京間の世界では、祝儀、不祝儀を入れ替え可能です。
座敷で使っていた畳も茶の間に移動できるんですね。

ダブルグリッドは作るときは大変ですが比較的維持はしやすいんですね。
シングルグリッドは作るときは簡単ですが比較的維持はしにくい。(家具などの配置でも)
シングルグリッドが流行るということは経済優先の時代ともいえるのかも?

0 件のコメント:

コメントを投稿