2015年4月8日水曜日

耐震改修


世間の耐震改修は、工事の費用の問題もあり、思うように進んでいないようです。


戸建ての場合は、個人所有物ですから

補助をしますから改修しなさい、と言い続ければ、

個人の判断で直さなくても、

役所等の責任は果たされていると皆はおもってくれます。

(そういう問題では無いのですが・・・)


一方、マンションやビルなどは、そういう訳にはいきません。

改修まで行かないと、社会的不安という問題が生じます。

ですから、多くの中古マンションの改修問題は、

あまり問題化せず、粛々と改修を進めたいというのが、不動産関係や国の

本音だと思います。

でも、改修費用はかなりのものになり、補助金等ではすべてを賄えませんから

改修が進まない・・・


数年前、緊急輸送道路に面したマンションの、耐震診断のお手伝いをしたのですが

都から診断はほぼ全額予算が出て、診断までは義務にもかかわらず、

理事会は結構、非協力でした。僕らを役人の回し者だと思ったのでしょうか?

だから一般のマンションで、

耐震診断をして、耐震補強まで行くのは結構大変だなと思いました。



遅々として進まない現状で

構造の事を知らないマスコミが、新耐震以前のマンションが○○万戸全部危険

なんて書かれたら、不安が大きくなりますから、注意しないといけません。


しかし、このところ、中古マンション市場が結構流通していきそうなので

この勢いを借りて、耐震診断、耐震補強を強く推進したい

というところで

建築士会会員に、このようなものが送られてきました。

「マンション耐震化マニュアル」

しかし基本的な問題は、技術より

所有者、管理組合、理事会と予算の問題ですね・・・









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