先週、土曜日は、一日、茶室の釘の取りつけでした。
緊張しますね。施主と一緒に位置を確認しながらの取り付けでした。
前日、大工さんにお願いする予定だったのですが、釘が間に合わず
僕がピンチヒッター・・・
施主は、茶を教えている方ですから、位置等は問題はないのですが、
きれいな壁や回り縁にくぎを取り付けるというのは、お互いに緊張します。
一番の難関は、炉の上にある蛭釘です。炉の中心の真上に取り付けるからです。
前日に、2台のレーザー水準器で天井に位置を出しているのですが
裏千家の場合、鉤先の方向が下座に向きます。
そして、蛭釘の芯と吊芯が1センチほどずれるので注意が必要です。
それから、蛭釘も捻子式と栓差し式があり、天井ふところがないような
現代の住宅では、天井裏に入れないので、ねじ式を選ぶ必要があります。
さらに、竿縁天井のいた強度がないので、補強下地を入れておかなくてはいけません。
結構大変でしょ。
ということで、慎重に錐で穴をあけ、天井板が割れないように何とか取り付けました。
次の難関は、床の間正面中央の花釘(中釘、無双釘)です。
これは、花をかけないとき掛軸の邪魔にならないようにフックが壁に収まるようになっています。
だから太いのです。
こまかな位置が決まっているわけではなく、亭主が決めるので、ひと月ほど前、
亭主が親しい方と、僕も同席させていただき時間をかけて決めました。
その位置を一緒に確認しながら、8ミリほどの穴を、まっさらな床の間正面に
穴をあけるという作業は、胃によくないですね。二部屋の花釘を打った段階で
力尽き・・・一休み・・・・
そのあとは、
掛軸用の軸釘、
床の間奥の柱に45度でつける柳釘、
床柱につける花釘、
床の間天井につける花蛭釘
銅鑼を釣る、蛭釘
緊張のれんぞくでしたね。無事終了しました。
水屋の杓等を釣るためのフックなどは、
少し落ち着いたら、亭主が相談したいとのことで
その頃は、きっと茶事のイメージもできているんでしょうね。
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