2015年4月13日月曜日
初めての茶事のエピソードが本に・・・
昨年、初めての茶事を経験しましたが
その時のエピソードが、「一億人の茶道講座 心を耕す」
の98Pに載っております。
「歓喜の器」という標題です。
僕は、ここでは日本建築の建築家と紹介されており、
茶室の建築家としての一般的な知識はそれなりにありましたが
茶事については全くの知識ゼロでした。
茶事の亭主は、茶事について多くの本を出し、多くの場所で茶道を指導しておられる方です。
正客はこの本と、「一億人の茶道教養講座」の著者、岡本浩一さんで、
ぼくはそこに同伴しました。
僕が建築家ということで、明治時代の鉋の名工千代鶴の
銘の火箸を、亭主がさりげなく用意していただいたというエピソードです。
千代鶴の火箸という話を機に、場が和やかな雰囲気になりました。
茶事って、こういった気遣いと心の交流が大切なのですね。
僕が千代鶴の知識がなかったら・・・
知の交流はなかった訳ですが・・・
この茶事を通して、茶事あっての茶室ということを知りました。
建築家の多くは形としての茶室あっての茶事と考えているのではないでしょうか。
茶事動線や水屋などが上手く考えられていない茶室は、茶室とは言えないのかも
しれませんね。
今回の設計監理した等々力の家の茶室は、水屋と収納と動線を
日常の住宅という範囲内でいかに上手く、効率考えるかが
課題でした。
この茶事を通して、茶事を通しての茶室が、
ほんの少しですが、わかったように思います。
ほんのすこしね。
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