古い民家に育ち、小さなときから、実家や近くの家づくりの現場を直に見てきました。
大工さんについて回ったり、土壁の土を藁を入れながら足で踏まされたり、
柿渋の塗装を手伝ったり・・
こういった、日本の昔からの家づくりの経験は、同世代の建築家でもあるほうだと思います。
しかし、茶室となると、そのような経験だけでは・・ちょっとね。
それに大学時代にならった、茶室の知識などはあまり役立ちませんでした。
茶事、お茶を飲むということ自体から茶室を見たことがなかったからです。
今回、僕でも何とか係ることができたのは、施主である亭主が、茶事や茶室の知識を
豊富にお持ちで、教えてもいるかただったからです。
それに加え、茶室という物を、茶事という事から考えている方だったからです。
プランニングを始めてから、茶室や和室についての本は再読も含めかなり読みましたが、
生活する住宅に付随する、実践的な茶室や水屋を考える場合に役立つ本は
以外と少ないようです。
今回、生活に付随した形での茶室づくりには次のような本が役立ちました。
■「茶室手作りハンドブック」(岡本浩一+飯島照仁 淡交社)
■「わが家に茶室をつくるには。」(淡交社)
簡明な本ですが、和室、茶室の知識はある程度は必要です。
特に、細かなことを決めるときには、設計、施工、茶道+今日庵の営繕部長
でもあったという根岸さんの
■「自慢できる茶室をつくるために」(根岸照彦 淡交社)
は、とても役立つ本だと思いました。
住宅に付随するような茶室づくりの時はぜひ一読したいですね。
これは茶室だけではなく、住宅の造り方にもつうじるものがあります。
とても共感できる話でした。
次のブログにでも載せましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿