2013年5月17日金曜日
建築工事のむずかしさ
建築工事のあつかいは本当に難しい
建築工事はオーケストラと同じで、いろんな職人が居て
様々なタイミングでその技術をこなします。
それも、毎回環境が違う。
準備万端の工場やコンサートホールではなく、
自然の土地ですから
完全な環境はまずない。
一人の職人がいいかげんだと、全体もだいなしですが
コンサートが始まったら、職人を替えることは難しい。
雨が降ったら・・・
その腕の範囲と環境で全体のコンサートを作り上げなければいけません。
住み手は、職人全員が一流だと思いたいものですが
現場に入る職種、20種ほど、職人は40人程度
それを完璧にそろえることは、一般住宅では、まずあり得まえせん。
よりより良い職人をそろえる工務店を選ぶしかありません。
よい工務店を選んだとしても
たまたま、いい職人がほかの仕事や病気でできないとしたら
工期をのばして、まちますか
代わりをたのみますか
工期の時間はそのままお金ですから、限られた予算では
工期を待つことは結構難しいものですね。
日本では、住み手も待つのは不得意です。
さらに、一つのものを仕上げるのに、何人かの職人の技術が関わり、
それぞれに、インターファイスがあります。
躯体を作る>下地を造る>枠をつくる>コンセントなどを設置する>
左官職人が下地等を塗る>上塗り仕上をする
このうちの一つが良くなければ、仕上がりに響きます。
ですから、いい左官職人でも、下地が悪ければ厳しいものです。
しかし
良い職人は、それをある程度カバー出きる力量もあります。
ですから
最高の材で最高の場所で最高のものを造るのもいい職人ですが
ある材料と環境と時間でベストを尽くすのもいい職人。
一般住宅は後者
それを見極めながら、質のあるものをまとめるというのはなかなか難しい。
そのためには
楽譜にあたる設計図と、
指揮者(設計事務所の監理者、工務店の管理者)
が大切なんですね。
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