2012年5月30日水曜日

だめん住ウォーカー10


だめん住ウォーカー(クライアント) 十か条 


■その10  100%満足できると思っている。

 現場で、思っていたものと違うと言われると・・・設計者や工務店は悲しいものです。

これには4つの場合があてはまります。

1商品なんだから、隙間や傷がついていたら欠陥だ!
手に入るときは100%きれいじゃないと・・・

2材料サンプルや図面やパースなどで説明してもらってもわからない、
思っていたのと違う!

3住み手に説明なく設計者や工務店が勝手に進めてしまった。
説明してほしい。

4単に設計者や工務店の力不足。


3、4は、設計者や工務店の問題ですから、だめん住クリエイターの項目へどうぞ。


★一つ目の、商品なんだから、隙間や傷がついていたら欠陥だ!
手に入るときは100%きれいじゃないと・・・

気持ちはわかりますが、いろんな職人が現場で100%満足ではない環境で
仕事をするのが家づくり。
工場とは違います。これを工場生産品をきれいに包装して届けられる商品と
同じと考えないほうが、本当は住み手に得です。

何故得かって?

住宅メーカーはこういったクレームを避けるため、
無垢材や手作りを避けプラスチック製品を生み出すのです。

 さらには、気にならない傷も、引越し屋が付ける傷確認の付箋紙で
急に目覚めてしまう「傷物はつかまされないぞ症候群」・・・
仕方はないですが、
そんなことより直すべき傷(問題)を見逃さないように。


★二つ目の、説明されても、わからない・・・

空間のプロではないので、イメージをパースや小さなサンプルで想像しろと
言うのが難しいものですが、

そんな人がさらに住まいを商品として考えてしまうと、
現場のものづくりや、空間なんて全くイメージできなくなってしまいます!

そんな場合は、住宅展示場の出番です。

空間のプロから言わせると、様々な敷地に立つ住宅は、
住宅展示場とは似ても似つかないのですが、
住宅を商品と考える人には、同じ質に見えるようです。不思議です。

 どんなメーカーでも現場に合わせて、いろんな職人を調整して造るので、
マニュアル通り作っても違う物ができます。
同じ食のチエーン店でさえ店が違うと味違いますね。

 ものづくりの持っている、ポテンシャル。
ものづくりの出来の幅や予想とちょっと違う世界を
ポジティブ側として楽しむ余裕が欲しいですね。
そうすれば、100%なんて言っていないで
120%満足だってあるんですね。

ネガティブ側の欠陥はともかくだめですが。

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