家の本当のコストは、イニシャルコスト(最初の建築費)とランニングコスト(光熱費と補修費)と解体処分までが対象で、
これを住宅のライフサイクルコストと言います。
一般的には、イニシャルコストよりランニングコストが高いと言われています。ランニングコストが倍以上と算定しているところもあります。判断は難しいところです。
しかしイニシャルコストより、ランニングコストがかかるということは間違いのないところで、
家を建てるときに考えておきたいのもです。
今の風潮としては、省エネで長持ちする価値のある住宅(高い?)をすすめて、
ランニングコストを抑えようというのが一般的な商売のやり方となっています。
30年以下と言われた日本の住宅の平均寿命を建て替えて伸ばそうという発想!
でも、ホントに大切なのは、
いまある家を大事にながく使うということです。
今の家を長寿のために、省エネのために建てなおすなんて
発想は、今までのスクラップアンドビルドの精神そのままですね。
日本の住宅の30年という平均寿命は、住宅が悪かったのではなく
(多くの住宅は5、60年は軽く持ちます)
住む人が、家を維持せず、建て替えていたからです。
本当は、
今の家を維持し改修して楽しく住むという発想があって、その土台の上に
はじめて
長持ちする省エネの住宅をつくるという行為がうまれるんですね。
そういう意味で、
大切なのは、維持(メンテナンス)ということです。
この発想がないと、古いものを大切にすることはできません。
長持ちする家も短くなります。省エネも維持の工夫有ってのものです。
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