2011年9月28日水曜日

面白い記事

日経ホームビルダー(2011・10)に
「”木材禁止”はもうやめよう」という記事が・・・

なんと、
1959年建築学会が「防災、台風被害のための木造禁止」という
大会宣言を出していたというのです。
知りませんでした・・・
お恥ずかしい。
伊勢湾台風の後や、RC造、S造の発展、高度成長ということを考えると
当時はこのような決議が出るのも致し方ないのかもしれません。

でも、時代を考えてもどうかなという感じは持ちます。

ちょうど、メタボリズム展を見て、同じ時代の建築界の雰囲気を感じますね。


そして、東日本大震災の後再び「木造禁止」が再燃するのではないかという懸念から
の建築学会で「木造禁止を再考する」というパネルディスカッションが行われたと聞いて
またまたびっくり。


大事な点は
記事で
・「木造禁止が木材業界には影響はまったくなかった点」
(逆に悲しい、建築界に社会性がなかったのだろうか?)

・「木造研究を遅らせたという点」
(木の文化日本と片方で言いながら、一方では高度成長だから木造は「遺産」でいいやといえる、すごさ)

また、
・社会の現状(ビル以外は木造はいっぱい建てられていた。)とは離れて、夢を描けた時代の
話だと思っていたら、震災でまた亡霊が出てきたという点、テーマ、再考じゃなく再興ですよね・・・


戦後、家は自分で建てろと奨励しながらも、補助は薄かった政策と、
高度成長をウキウキ夢見ていた建築界のずれを感じます。
今も僕たちはそうなんだろうか・・・

たぶん建築界は住宅など眼中になかったのかもしれません。
(実を言うと残念ながらなかったのですよ)

僕は、住宅こそが日本の文化を支えていくインフラ、財産だと思います。
だからと言って長持ちする家だけがいいとは限りません。
立て直すのがいいとは限りません

木造住宅を大切にし、直す文化を取り戻すことからはじめないとね・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿