日経ホームビルダー(2011・10)に
「”木材禁止”はもうやめよう」という記事が・・・
なんと、
1959年建築学会が「防災、台風被害のための木造禁止」という
大会宣言を出していたというのです。
知りませんでした・・・
お恥ずかしい。
伊勢湾台風の後や、RC造、S造の発展、高度成長ということを考えると
当時はこのような決議が出るのも致し方ないのかもしれません。
でも、時代を考えてもどうかなという感じは持ちます。
ちょうど、メタボリズム展を見て、同じ時代の建築界の雰囲気を感じますね。
そして、東日本大震災の後再び「木造禁止」が再燃するのではないかという懸念から
の建築学会で「木造禁止を再考する」というパネルディスカッションが行われたと聞いて
またまたびっくり。
大事な点は
記事で
・「木造禁止が木材業界には影響はまったくなかった点」
(逆に悲しい、建築界に社会性がなかったのだろうか?)
・「木造研究を遅らせたという点」
(木の文化日本と片方で言いながら、一方では高度成長だから木造は「遺産」でいいやといえる、すごさ)
また、
・社会の現状(ビル以外は木造はいっぱい建てられていた。)とは離れて、夢を描けた時代の
話だと思っていたら、震災でまた亡霊が出てきたという点、テーマ、再考じゃなく再興ですよね・・・
戦後、家は自分で建てろと奨励しながらも、補助は薄かった政策と、
高度成長をウキウキ夢見ていた建築界のずれを感じます。
今も僕たちはそうなんだろうか・・・
たぶん建築界は住宅など眼中になかったのかもしれません。
(実を言うと残念ながらなかったのですよ)
僕は、住宅こそが日本の文化を支えていくインフラ、財産だと思います。
だからと言って長持ちする家だけがいいとは限りません。
立て直すのがいいとは限りません
木造住宅を大切にし、直す文化を取り戻すことからはじめないとね・・・
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