2014年10月31日金曜日

裏庭の大きな樹木


住宅に覆いかぶさる、裏庭の25mほどもある樹木

リフォームする場合、安全のために、枝ぶりだけでも伐採した方がいいのだけれど

裏庭なので、なかなか難しい作業、道路は電線があるからレッカー車も

上手く使えるかどうか・・・・

植木屋さんと、一緒に唸りながらの打合・・・

建物を壊すなら、簡単だけど

建物を生かすなら、難題ですね。

しかし、この時代、このような難題にこたえることこそ大事なことだと思ってます。

2014年10月30日木曜日

土台プレート


耐震強度を上げて行くと、どうしても柱より土台ののめり込みが弱くなります。

木を横から押すと柔らかいですよね

そんな時、このような土台プレートを柱下に敷いて、土台への負担をなくします。

耐震強度2以上だと、たまに必要になってきます。

建築工房 匠屋の建物は木造2階建てでも

100ページほどの構造計算(許容応力度計算)をしていますが、

計算では、このような細かなことも計算されてでてくるんですね。







2014年10月29日水曜日

旗竿敷地の建て方



前回の用賀の家に続き

今回も位置指定道路に接道する、敷地の建て方

4mの位置指定道路に接道2.2m、直角入り、大型車は入りません。

前回は隣家の塀がなかく直入りできたのですが

今回は塀などで囲まれていて、さらに上部は高圧線・・・

ということで建て方は手で、クレーン車なし。

なかなか大変でした。一日で終わるところが3日・・・

都内は建て方を手でせざるおえない敷地がたまにあります。

建て方より重くなった合板床板、屋根野地板、2階の大梁などを

2階に上げるのがこれ、なかなか大変なんですよね。

2014年10月21日火曜日

サッシの現状


アルミサッシはこの数年、防火の性能の認定の問題で、大きく様変わりしました。

数年ほど前のサッシの常識ではちょっと設計できません。

以前は、

アルミサッシの防火認定は昔は開閉の形式とガラスが網入りで決定されていましたから

設計で細かく決めなくても防火窓であれば、施主の意向を聞いて、

現場で混乱はなく少々の変更等

(現場に合わせた寸法や、型板、透明か、網入りなしでシャッター付かなど)もかのうでした。

しかし今は、ガラスはダブルのloweと決まっていたり、ガラスや大きさ、窓の形式

(引違やすべりだし)によって個別に認定されていて、工場出荷時で決めておかなければ

現場のリスクも大きく。現場で調整するというより、書類によるチェック発注が主となりました。

工場出荷時で決まりますから、中間業者(いわゆるサッシ屋)

の必要性は減って来ましたね。

昨日は、業者とサッシのチェック・・・

写真の錠は、施主支給の特別な錠、製作する玄関ドアにつけるので、

サッシ屋に一時預けます。






2014年10月10日金曜日

基礎型枠


基礎の型枠はここ10年で合板から鋼製へと変わってきました。

まだ合板でするところは沢山ありますが、手間を考えると、半分くらいになるのと

アンカー用のボルトが昔に比べ、本数も増え正確で無ければならないので

鋼製を使うようになってきたのですね。型枠のリースもありますし。

型枠の上で、アンカーを支えている金具が固定定規です。

合板の時も垂木や専用固定材を使いますが少し手間が増えます。

アンカーも埋込深さが浅くても使えるものがここ数年でそろいました。

え、浅い方がいいのかって・・・

そうです、工事の手間で考えると、耐圧盤やフーチングのコンクリートを打った後

基礎たち上がりは25センチの事が多いのですが

(都市部では高さ規制が厳しく、基礎を高くできない)

アンカーの埋込深さが25センチ以上のものがほとんどだったのです。

世間では、規制が決まれば現場は即対応できると勘違いしていますが

いろんなものがそろわないと、上手くいかないのですね。

平成12年の金物等の改正以来、「ようやく」現場が馴染んできたと言えるのではないでしょうか

10年・・・・

断熱なども同じですが、北海道で培った施工の仕方が

温暖地である程度馴染むまでには、結構かかりました。

施工は、机でするものではなく、旧来の仕方を現場で学んだ職人がするのですからね。



まだまだ金物等の工夫のしどころはありますが、金物メーカーも金のかかる実験等をして

認定なので、さ、新しいの出しましょとは言えないんでしょうね。

住宅設計と工事は、毎日がホント工夫とチェック、工夫のフィードバックです。

外から見ると、1,2回の検査で大丈夫ですねとか

何とか構法だから安心なんて思ってしまいますけどね。

「工事は、現場で起きている、書類や机上で起きているのではない・・・」

写真、ホールダウン用アンカー固定と鉄筋の付着コンクリート除去、かぶり厚さの

作業はまだ終わっておりませんので悪しからず。




2014年10月8日水曜日

ここ10年ほどで大きく変わったこと



ここ10-15年くらいで、二つの技術で

住宅設計の環境は大きく変わりました。

ひとつはCAD もう一つはプレカット

プレカットは、15年ほど前に初めて提案されたときは、ここまでシステム化されるとは

正直思っていませんでした。でもそれから、2,3年で現場でプレカットが主流に・・・

いまでは、大工さんと、梁や柱をどうするああするといった打合はなくなり、

写真のようなプレカット図面の、何回かのチェックへと・・・

窓の高さも現場ではなく、プレカットの図面で決まります。

大工さんとのやり取りは、床材や階段、枠材(造作)だけになりました。

住宅メーカーでは

これも既製品なので、もう大工さんというより設置屋さん・・・的ですね

ちゃんとできる大工さんが高齢化するのは致し方無いのかもしれません。

でも、設計事務所としては、大工さんや職人さんと丁寧に現場で作っていきたいと思いますね。

それが住宅メーカーとの違いでしょうね。