夏休み明け、朝の茶事のお誘いを受けてお邪魔してきました。
すでに茶道を教えている先生方の練習も兼ねた、大先生の茶事で、
僕などがお邪魔できる立場ではないのですが・・・
先日設計した茶室のお披露目の茶事で、その大先生にご相伴させていただき
お誘いを受けたのです。
しかし、前日夕方、階段で足首骨折・・・
畳の席で足伸ばすわけにもいかないので、とりあえず病院で応急処置をしてもらい
松葉づえをつきながら、妻の作ったケーキを持参しお断りの挨拶をと、お邪魔したところ
さあさどうぞどうぞと・・・お断りどころか、
足が悪いのなら、来馬さんは立礼にしましょうね・・・と。
待ちあいでも椅子をご用意いただき。なんか、和やかな感じ。
で、それなりに茶事を楽しませていただきました。
かなりの方の茶事では、素人もそれなりに楽しませていただけるとは聞いていますが・・・
まさに。
残暑の中の涼という感じで、
簀戸の茶室で、広間の小間据え、待合では蝉に関する掛け軸、茶室では
「杓底一残水」、後座では宗旦木槿の一輪、船の形の香合、滝の銘の茶杓・・・
骨折を忘れさせていただけるひと時でした。
そのあと、明治後期あたりの伝統ある3帖台目の趣ある茶室も見せていただきました。
骨折でなければ、とも思いましたが、
骨折だからこそ、味わえた懐の深い夏の茶事でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿