2015年9月17日木曜日

夏の二つの茶事 1


夏休み明け、朝の茶事のお誘いを受けてお邪魔してきました。

すでに茶道を教えている先生方の練習も兼ねた、大先生の茶事で、

僕などがお邪魔できる立場ではないのですが・・・

先日設計した茶室のお披露目の茶事で、その大先生にご相伴させていただき

お誘いを受けたのです。


しかし、前日夕方、階段で足首骨折・・・


畳の席で足伸ばすわけにもいかないので、とりあえず病院で応急処置をしてもらい

松葉づえをつきながら、妻の作ったケーキを持参しお断りの挨拶をと、お邪魔したところ


さあさどうぞどうぞと・・・お断りどころか、

足が悪いのなら、来馬さんは立礼にしましょうね・・・と。

待ちあいでも椅子をご用意いただき。なんか、和やかな感じ。

で、それなりに茶事を楽しませていただきました。

かなりの方の茶事では、素人もそれなりに楽しませていただけるとは聞いていますが・・・

まさに。


残暑の中の涼という感じで、

簀戸の茶室で、広間の小間据え、待合では蝉に関する掛け軸、茶室では

「杓底一残水」、後座では宗旦木槿の一輪、船の形の香合、滝の銘の茶杓・・・

骨折を忘れさせていただけるひと時でした。


そのあと、明治後期あたりの伝統ある3帖台目の趣ある茶室も見せていただきました。

骨折でなければ、とも思いましたが、

骨折だからこそ、味わえた懐の深い夏の茶事でした。
































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