床の間には 勝手があって
床の間が左にあると本勝手(右勝手)、右が逆勝手(左勝手)というのです。
育った家が、田の字型の民家で、奥の左が座敷、並んだ奥の右が西方浄土で
西を背にした仏間。だから床の間も東向いて、左に庭が来る。
だから本勝手・・・と「勝手」に思い込んでおりました。
でも、いろんな和室を見ていると、この「本」という言葉は床の間ではあまり意味が無いのでは
ということで、右勝手と最近は呼んでおります。
で、茶道では床の間が右手にあるのが、本勝手・・・・
あれ、なんか違うな・・・・学生時代に茶とか少し学んだけど、
この違い最近まで全く気づきませんでした。
勝手は”力が勝つ手”で一般的に利き手の右。だから茶道の作法では、右手が客に向く方が
本勝手で、客の方に床の間が来ることが多いので、床の間は逆勝手になるんですね・・・
で、床の間は何故、左が本勝手なんだろう・・・
お雛様見ると。男雛が左、女雛が右・・・だから男雛の後ろが床の間が・・・
偉い方が座ると、右手が床の間だから・・・・
縁側は南をベストとすると、床の間は西向きか東向き、前述のように
床の間東向きがいいと考えると・・・
などと「勝手」に考えますが、茶道のように手の動きが大切な作法ではないので、
現代の床の間では、「本」にこだわらず
光と部屋の雰囲気で考えればいいのですね。チャンチャン
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