最近の日本での傾向ですが、住宅は住宅展示場で決める人という人、住宅購入者の50%らしいです。
この住宅展示場、飲食店の店頭の食品サンプルに似ていませんか?
住宅展示場で住宅を選ぶのは、世界的に見て少数だと思います。
ドイツもそうらしいとどこかに書かれていましたが、
工業化され規格化が進んだ国の特徴かもしれません。
しかし、ものづくりとしては
飲食店や、住宅会社を
何故食品サンプルで、住宅展示場で選ぶのかはわかりません。
だって両方とも、管理された工場生産品ではないのですから、
どんなに工夫しても、現場の職人(料理人)に左右されるのです。
ま、マックくらいシステム化されていれば、ありですが、
(住宅もそれを追求している会社もあるようです。)
でも、それなら食品サンプルはいりませんよね・・・
安心して暮らせると言われる日本で、食品サンプル・・・
理由は???
僕の仮定ですが、明治以降今までの食生活、住み方を捨て、新しい食生活、住み方を取り入れようとしたときの急激な食生活、住み方の変化の中で、その見本としてはじめられたものではないかと思うのです。
それを人は「近代化」といいますが、
そうです、食品サンプルや住宅展示場は、伝統的な食生活や住まい方を失った人たちが、新しい食を、住み方を見つけるために、漂流する「とりつくしま」みたいなものだった
のではないでしょうか?
食は、すでにそれを脱しつつありますが、住まいは・・・
自信を持って今までの住み方もいいんだよと言わず、
「近代化」はいいんだとささやいて、
漂流させてしまった責任の一端は
建築家にもあるんでしょうね。
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