2011年10月5日水曜日

いまさらですが、機能ってなんだろう

機能(ファクター)ってあるものに備わっている働きといった感じですが、
工業化や資本主義、産業主義のおかげでしょうか
機能は狭く、偏ってとらえられていると思います。
今でも

コルビジュエの「住宅は住むための機械」という機能主義の代表的な言葉、
彼がどう考えて言ったかはわかりませんが、
単純に当時の機械といった範囲は超えていました。
だから今でも受け入れられているんでしょう。

以前オリンピック金メダリストに、ジョイナーという選手が居ましたが、
髪も長く、爪も長い。
当時の高校野球の丸坊主的観点からいうととんでもない選手です。
でも彼女は、走るときに見つめられ、応援されることでより速く走れる、
そのために美しくしているといった話をしていました。これは立派な「機能」ですね。
単に、走り「やすい」といったことだけが機能ではありませんから。

別にジョイナーだけが気付いているわけではありません。
多くの女性は、日常生活には大変だけど美しいマミュキアをして楽しんでいます。
機能、機能と言いながら、好みのものを買ってます。

で、今、住まいは、第二次機能主義に突入したような気がします。
「安全」「効率」がキーワードです。これ自体はいいのですが、
安全、効率が強調されると、以前の機能主義時代のように忘れられる機能が出てきそうです。

住むための機能(ファクター)ってなんでしょうか?
200年持つ立派な構造、効率よい湯沸かし器、エアコン、仕事のしやすいキッチン・・・
だけではないですよね。
人それぞれの価値が大事にされなければいけません。
それに気づくだけの余裕がなければいけません。

手間をかける喜び、ひまを持て余す技術、社会とのつながり、
自分「なり」の美しさで生活するということなど、忘れたくないですよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿