大量生産の商品や売れ残りや中古品にはバーゲンセールがありますが、
特注品、一品生産品に基本的にはバーゲン価格はありません。
労働にも基本的にバーゲン価格はありませんね。
強制労働でもない限り。
価格は一般的に需要と供給のバランスから来るので、たくさん作りすぎた商品や売れ残り商品、なかなか売れない商品は価格を安くしてでも売らないといけません。
大量生産の論理ですね。
すでに存在している商品は質は確定していますが、売れなければ安売りで処理しないといけないので、質のいい商品をバーゲンで安く買うことができるわけです。
しかし、一品生産で、発注されてから作るものでは、売れ残っているわけでもないのでバーゲンなみ価格設定ができるかというと、冷静に考えると厳しいでしょう。
木造などの技術を担う大工さんは既にピークを越え不足といわれていますが、
日本では未だに高度成長時代に建設業、建築業の仕事がたくさんあったせいで
設計者や工務店はまだまだ過剰です。
ですから、過当競争の原理で仕事欲しさに、
安く作って仕事をとるというのはありですが、
注文を受けてから作る一品生産品にはダンピングも限度があります。
また、建材を安く手に入れることができるからと言っても、多くの建材や設備品が
必要な住宅では、これも限度がありますね。
だから、ある限度を超えるダンピングは手抜きへとすすむのですね。
大量生産品ではないということを理解して、住まいづくりを
することですね。