2012年5月24日木曜日

だめん住ウォーカー8


だめん住ウォーカー(クライアント) 十か条

■その8 決められないことは先に延ばしたい
  
 誰でも、不安な物事や、判断が難しいことは先に延ばしたいと思うものです。
私も、悩むことは先に延ばし、
そのうちに何か良い情報が入るだろうなんて思うこともしばしばですが、
ほとんどは何も起こらず、
結局は初めに思っていたことを決断することが多いものです。
早く判断していればその時間をモット有効に使えたのに・・・
なんていつもは反省ばかりです。

いやいや、ぎりぎりで決めたから、良い選択ができたなんて
自分に言い聞かせることもよくあります。

 熟考することはいいことですが、
住まいづくりでは判断をあまりに先延ばしすることは賢明ではありません。
住まいづくりも時は金なりです。

でも、この意味合いは、工務店と住み手で若干違います。

 工務店にとっては、職人の働く時間が少なくできれば
当然儲けは多くなります。

ですから5日かかるものを4日で出来ればその分儲かります。
まさに時は金成の言葉と通り。

 でも住み手が、工務店と同じような工期が短いのがいいなんて
言っているのを時々聞きますが、これは間違い。
工事に時間をかければいいとは言いませんが、
無理に早めるのは工事の質を落とすことにもなりかねません。
仮住まいの費用を考えての事なのだとおもいますが、
私は仮住まいの費用より住宅の質をとります。

 住み手に取って、時は金なりは、工務店とは違い、やや複雑です。
つまり、住み手の判断が現場で流動的で、
変更や追加工事が増える場合にあてはまります。

たとえばあなたが、一日でやろうと決めて始めた仕事を中断され、
別の日にまたきてやってくださいなんて言われたらうれしくはないと思います。
これは職人だって同じです。

職人はプロですから、だから手を抜くということはほとんどありませんが、
よりよいものを造るという点では良い結果は生まないと思います。

 それに、変更や追加工事の見積もりは、
工事途中でもう拒否できない立場となった住み手の方が不利に働きますから、
査定の甘い見積が出ても、じゃ工事しなくていいよ言えない場合が多いのです。
特に予算がタイトな現場では、追加や変更は要注意です。


 住み手は、出来る限り決めることは早めに決め、
それに従い職人にしっかりと良い仕事をしてもらうことが最も賢明です。

納得せずに判断しろということではありませんが、
ちょっと考えておきたいことです。

いろいろ悩んで決めたいとき、
職人と一緒に決めたいといった場合は、
予算と工期に少しでもいいですから余裕を持たせておくといいでしょう。

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